整骨院で保険証を使って施術を受けた場合に、保険者から通院調査書類が届く事があります。
突然書類が送られてきて調査します、と言われれば多くの方が驚かれるのではないでしょうか?
このページでは通院調査書類が送られてきてびっくりしてしまった方、どう対応して良いかわからないという方に、通院調査書類が何なのかをご説明致します。
少々長い文章になってしまいますので、最初にポイントをお伝えしますと
①通院調査書類は整骨院で保険を使うと送られてくる事がある
②目的は通院内容の確認
③書き間違えがあると保険適用外となり患者様の全額自己負担となる場合がある
④通院調査書類が届いたら当院にご連絡下さい
こちらの4点を覚えておいて頂けると良いかと思います。
・誰が送ってくる?
保険者または保険者が委託した外部業者から送られてきます。
※保険者とは健康保険事業の運営主体の事です。
皆様がお手持ちの保険証の下部に記載されている事が多いのでご確認下さい。
例)秋田市国民健康保険、全国健康保険協会●●支部、●●健康保険組合など
・なぜ送ってくる?
通院の日数や施術箇所、施術内容を確認する為です。
厚生省から「療養費取扱いの適正化の為に保険者から被保険者(患者様)に調査をするように」という通達が出ており、10年以上前から実施されています。
・いつ送ってくる?
通院してから数ヶ月後に送られてくることが多いです。
厚生省の文書では「施術後の文書照会まで相当期間が経過すると、患者の記憶が曖昧になり照会の意義が薄れることから、適切な時期に実施すること。」とありますが、
明確な時期が指定されていない為、長い場合半年前の通院履歴の調査が行われる事もあります。
・どのように送ってくる?
保険者によって多少異なりますが、A4用紙1~2枚の記入用紙の場合が多いです。
通院日数や施術箇所、施術内容に関する質問や、人体図上に施術を受けた箇所印をつける指示があります。
また現在は書類で送られてくることが多いですが、稀に電話での問い合わせもあるようです。
・届いたらどうしたらいい?
事実通りに記入しなかったり、書き間違えると保険適用外となり
調査対象の通院分を全額患者様に自己負担して頂かなければならなくなります。
数ヶ月前の症状や施術内容について確実に覚えている方は少ないのではないかと思いますので、もし書類が届いたら当院にご持参頂くかご連絡をお願い致します。
・今まで送られてきた事無かったけど…
送付対象者は保険者が選定します。
外部業者に委託する保険者が増えており、発送件数が多ければ委託費用を多く支払うという仕組みになっているため、最近では送付対象者が増えている傾向にあります。
また保険者によってほぼ全員に送る保険者もいれば、あまり調査を行わない保険者もいますので、その兼ね合いもあるかもしれません。
近年の傾向では保険を使えばほぼ届くとご認識頂いた方が良いかもしれません。
・保険を使わない方がいい?
正しく保険を使う分には全く問題ありません。
当院では法令順守で対応しておりますので、問診時に保険適用できますとお伝えした症状については保険を使う事に何ら問題ありません。
発送を委託された外部業者は実施件数に応じて委託費を受け取れるようになっているため、近年では過度な調査行為、不適切な調査行為が横行しております。
このような過度な調査行為や不適切な調査行為、また受診の抑制を目的とするような実施方法については厚生省から「厳に慎まれたい」と注意があり、不適切な調査行為については厚生省が報告フォームも用意しています。
・そうは言っても不安…
どうしても不安だという方、また調査がわずらわしいという方は
保険適用の症状であっても自費施術で対応することも可能です。
保険を使いたくない、という方は問診時にお申し付けください。
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